語源:カイロ=手、プラクティック=技術
カイロプラクティックはアメリカで誕生した療法です。文字通り手による技術なのですが、それだけというわけではありません。実際に主に使うのは手です。骨を動かすイメージがあるとは思いますが、実際には動くはずの関節が動かない場所や動き過ぎになっている場所に対して変化をつけていきます。関節部分には関節軟骨や靭帯、神経や血管など様々なものが関係してきます。骨ではなく骨の間、空間を調整します。正常に動いていて当たり前の関節を正常に動くように仕向けて行くだけなので痛みはほとんどないのが特徴です。たまに音はすることがありますが・・・。原因を探り最小限の手技で最大限の効果を発揮させるための療法です。
現在の日本国内では法律による整備がなされていないのが現状です。その反面、世界では多くの国と地域で認められているのも現状です。とくにアメリカでは州ごとに違いはありますが、医療者としての免許制度もあります。カイロプラクティックの専門大学も多数あります。
世界のカイロプラクティック
国際機関としては代表的なものにWHO(世界保健機関)があります。カイロプラクティック業界で最大の国際団体には世界90ヶ国のカイロプラクティックの業界団体が参加する国際的な非政府組織であるWFC(世界カイロプラクティック連合)があります。そこに参加する多くの団体たちがより良いカイロプラクティックを皆様方にお届けできるように、活動・研究をしています。
現在の日本での位置付け
日本の中では補完・代替医療(CAM)の一つとして位置付けられています。CAMの中にはカイロプラクティックはもちろん、気功やヨガなども入ります。『統合医療』という言葉を耳にした事はありますか?
従来の医療(いわゆる近代西洋医学)とCAMを融合し、個人に合わせたテーラーメイド医療を提供する分野です。こうした活動に参加することにより、カイロプラクティックの分野も少しずつ日本の中で認められつつあるのが現状です。様々な分野が世の中にはございます。それぞれの分野には必ず、良い面、得意な面がございます。それぞれの得意を理解し、より的確で有益なサービスを提供、アドバイスする必要性があると考えています。
統合医療との関わり
カイロプラクティックの分野から総合医療の推進のお手伝いをしております。そのひとつに『一般社団法人 全日本カイロプラクティック学会(ANCA)』がございます。 当院でもこのANCAを通して『一般社団法人 日本統合医療学会(IMJ)』の活動に参加しています。